ポピー・クラム「人の感情を読むテクノロジー」
久々に面白い講演があったのでまとめます。
*以下、内容のポイントですが、意訳も入っていて間違えていることもあると思いますので、正確な内容はTED講演で確認して下さい。
ポイント
1.人々は自身の内面を隠せると思っているかもしれないが、人の内面を表す様々な兆候はテクノロジーの進化により容易に検出できる様になった。
2.脳が必死に働いている時、自律神経の働きにより瞳孔が拡張する。
3.赤外線カメラによる体温変化の観察により、ストレス、興味、頭を働かせているか、などが分かる。
4.呼気の成分の変化により、不安、恐怖、喜びが探知できる。
5.言葉や声の変化で精神病、痴呆症の前兆や糖尿病を探知できる。
6.このテクノロジーを駆使することで、他人がどう感じているかをより良く知ることができるようになる。
7.この様なテクノロジーは、人に言えない悩みをもつ子供のカウンセリング、攻撃性を持つ人への対処、芸術作品に対して人々がどう感じているかを知ること、などに有用だと考えられる。
8.誰しも知られたくない面はあるので、このテクノロジーの使用について反発が起こるだろう。しかし、このテクノロジーを実用化することによる恩恵は計り知れなく、救われる人が沢山いるだろう。このテクノロジーの使い方や規制について議論を深める必要がある。
感想
どの様な場面に使ったら有効か、考えてみました。
講演者が述べていた様に、作品や商品に対する人々の反応が嘘偽りなく把握できる、という点で商品開発に役立つでしょう。また、作品制作者にとっても励みになると思います。
また、病気の検査に使えるなら素晴らしいですね!
さらに、犯罪関係ではかなり役立ちそうです。
*犯罪者が反省しているかどうか
*犯罪者が更生したかどうか
*危険な思考や趣味を持っていないか
(アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」みたいですね。)
危険な思考や趣味をもっていても理性で抑制できている人とそうでない人を見分けることはできるのでしょうか?
また、例外的な人(科学的な外面の変化と感情とが一致しない人)が存在するか?
それを確かめることができるのか?
なども気になります。
面白い分野の研究だなと思いました。