電気ショック療法でうつ病が治った!TED講演まとめ9
ビックリする講演があったので、まとめたいと思います。
シャーウィン・ヌーランド「電気ショック療法が私を救った」
この講演者は既に亡くなっている様ですが、この講演は2007年のものです。
この方は外科医であり、大学医学部教授で、多くの著書があります。
*以下、内容のポイントですが、意訳も入っていて間違えていることもあると思いますので、正確な内容はTED講演で確認して下さい。
ポイント
1.1930~50年代、うつ病に対して電気ショック療法は効果の高い治療法としてよく行われていた。
2.1960年代、抗うつ薬が開発され、電気ショック療法は姿を消した。
3.最近、電気ショック療法が再び脚光を浴びている。重症のうつ病患者の中にはどの薬も効かない人がいるからである。
4.講演者自身、30年前に重度のうつ病を発症した。まともに歩くこともできず、風呂にもほとんど入れないほどの重症で脅迫観念もあり、精神病棟に入院した。
5.当時可能なすべての薬を試してみたが効果がなかった。一人の医師の提案により、電気ショック療法が行われた。
6.そしてうつ病が治った。たまに脅迫観念に駆られるときもあるが、そんな時は「ファックイット」と呪文を唱えるとその感情が吹き飛ぶ。
7.どんどん症状が良くなり、大学に戻り外科医としてまた働けるようになった。
8.講演者は様々な本を書いているが、この経験が基になっている。
9.人生において逆境に遭遇することもあるでしょう。絶望的な状況になっても必ず抜け出して復活することができる、という講演者からのメッセージで締めくくられます。
感想
電気ショック療法とは、初耳でした。そして本当に効果があるのですね。
自分がうつ病になったら電気ショック療法をしてもらおうと思いました。
電気ショック療法を提案される前に、医師団の間でロボトミー手術しか残っていない、という結論になったみたいなのですが、このロボトミー手術がなんなのか知らなかったので調べてみました。
ロボトミー手術というのは、前頭葉への神経回路を切断する手術で、これにより悪い感情はなくなり症状はよくなるのですが、人格がなくなってしまうらしいです。
若い優秀な医師が電気ショック療法を提案してくれて本当に良かったです。彼がいなかったらどうなっていたかと思うと恐ろしいです。